このような悩みにお答えします。
村上春樹訳スコット・フィッツジェラルドのおすすめ作品は以下の3つです。
①『冬の夢』
②『グレート・ギャツビー』
③『夜はやさし』
すみません。③『夜はやさし』は森慎一郎さんの編訳で、村上春樹さんは解説をされているのですが、素晴らしい作品なのでおすすめ作品3つの中に入れました。
おすすめの読む順番も①→②→③です。おそらく通常は『グレート・ギャツビー』が①にくるかなと思います。
しかし、あまりにもフィッツジェラルドと言えば、村上春樹と言えば『グレート・ギャツビー』という前評判がすごすぎて、私は初めて読んだ時に作品の良さがよくわからなかったので②にしました。
3つの作品の詳細は、以下で詳しく紹介します。気になる方はこの先の記事を読んで下さい。
☆この記事の内容
・村上春樹訳スコット・フィッツジェラルドのおすすめ作品3つの詳細を紹介します。
☆この記事を書いている人の紹介
・この記事を書いている私は、小説を中心に読書が好き。2019年は250冊読了
・村上春樹の本は、長編・短編は全部読みました。今は村上さんが翻訳した作品を1冊ずつ読み進めています。
この記事を読めば、村上春樹訳スコット・フィッツジェラルドのおすすめ作品3つの詳細がわかりますよ。
スコット・フィッツジェラルドとは
まずスコット・フィッツジェラルドとはについて簡単に紹介します。
フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド(Francis Scott Key Fitzgerald, 1896年9月24日 – 1940年12月21日)は、アメリカの小説家、短編小説家。一般には筆名のF・スコット・フィッツジェラルドとして知られる。1920年代の「失われた世代」の作家の一人とみなされ、狂騒の「ジャズ・エイジ」を描いたその作品は後世の多くの作家に影響を与えた。生前に発表した長編小説は4作品にすぎないものの、今日では20世紀のアメリカ文学を代表する小説家の一人としてその名を残している。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
村上春樹訳スコット・フィッツジェラルドのおすすめ作品3つの詳細
村上春樹訳スコット・フィッツジェラルドのおすすめ作品3つの詳細について紹介します。
①『冬の夢』
天衣無縫に、鮮やかに、そして痛切に―八十年の時を越えて今も読む者の心を打つ、二十代の天才的作家の瑞々しい筆致。フィッツジェラルドのベスト短篇の一つに訳者が挙げる表題作ほか、来るべき長篇小説の原型を成す「プレ・ギャツビー」期の五篇をセレクトした“若き日の名作集”。
商品の説明より
一番に読むのをおすすめする訳
・フィッツジェラルドが二十代の時の若く、瑞々しい筆致を味わえるから。
特に「メイデー」がおすすめです。中盤から後半にかけての勢いのある文章がいいです。テンポがよくてまるで登場人物たちがポンポン飛び跳ねているようでした。ミスタ・インとミスタ・アウトの若さ溢れるコンビが最高。「ベイビー・パーティー」も爽快でした。
・五つの短篇小説で構成されていて「◯◯のためのノート」と最初にある村上さんの作品解説がフィッツジェラルドを初めて読んで理解するのに良かったから。
・「冬の夢」はそのノートの中で『グレート・ギャツビー』の下書きの雰囲気もあったと書かれていたので、『グレート・ギャツビー』を読む前に読んだ方がいいから。
②『グレート・ギャツビー』
村上春樹が人生で巡り会った、最も大切な小説を、あなたに。新しい翻訳で二十一世紀に鮮やかに甦る、哀しくも美しい、ひと夏の物語―。読書家として夢中になり、小説家として目標のひとつとしてきたフィッツジェラルドの傑作に、翻訳家として挑む、構想二十年、満を持しての訳業。
商品の説明より
村上さんが「きわめて重要な意味を持つ作品」と言う本です。あまりにも偉大すぎて、初読ではその良さがよくわかりませんでした。
村上さんも何回も読んでいると言っているので、もしかしたら何回も読んでいるうちに作品の良さがわかってくるかもしれないですね。
ちなみに私は一度原作を読んでから映画を観ました。映画を観て作品理解が深まったような気がしています。詳しくは以下の記事に書いてますので、よろしければ読んでみて下さい。
③『夜はやさし』
失意と苦悩のなかで書き継がれたフィッツジェラルドの最後の長篇!附:森慎一郎編訳「小説『夜はやさし』の舞台裏―作者とその周辺の人々の書簡より」小説の執筆が始まった1925年から作者が没する1940年までの『夜はやさし』に関わる書簡を抜粋・選録。
商品の説明より
私がフィッツジェラルドの小説の中で一番好きな作品です。
フィッツジェラルドの小説が好きな理由を村上春樹さんの言葉をお借りして一言で表現すると、
「弱者に対する暖かい眼差しがある」
からです。それが存分に味わえることができるのが『夜はやさし』です。
実は『夜はやさし』は二つのヴァージョンが存在する作品です。カウリー版とオリジナル版があります。
村上さんが『ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック』の中で「最初に手にして、しかもそれに感動してしまったためというだけ」と言っている通り、最初に読んだ印象がその後もずっと続くかもしれません。
今回紹介している本は、オリジナル版です。村上さんは一番最初にカウリー版を読んだそうです。
『夜はやさし』を読む前にどちらのヴァージョンを読むのか悩むのも楽しいかもしれません。
『ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック』では前半は村上さんのフィッツジェラルドに関する文章、後半は短篇が2つあります。上で紹介した話は『夜はやさし』の二つのヴァージョンの章で読むことができます。
もし『夜はやさし』を読んでいい作品だなと思ったら『ある作家の夕刻-フィッツジェラルド後期作品集』がおすすめです。
「風の中の家族」など『夜はやさし』につながっていると思える短篇が多いです。「風の中の家族」は『夜はやさし』の登場人物ディックのその後の物語を読んでいるかのようで嬉しい気持ちになりました。
まとめ
今回は、村上春樹訳スコット・フィッツジェラルドのおすすめ作品3つの詳細を紹介しました。
村上春樹訳スコット・フィッツジェラルドの作品を読む時の参考にして下さい。
今回は、以上になります。