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村上春樹のおすすめ翻訳作品・あえて村上作品を感じる3つを紹介します

悩んでいる男性
悩んでいる男性
村上春樹の翻訳作品は何を読んだらいいですか?おすすめを教えて下さい。

このような悩みにお答えします。

最初にこの記事の内容と信頼感を紹介します。

この記事の内容

・村上春樹の翻訳作品の中から、あえて村上作品を感じる3つを紹介します。

・紹介する作品の中から村上作品を感じる以外ににもおすすめポイントを紹介します。

この記事の信頼感

・この記事を書いている私は、小説を中心に読書が好き。2019年は250冊読了

・村上春樹の本は、長編・短編は全部読みました。今は村上さんが翻訳した作品を1冊ずつ読み進めています。

ヒロ
ヒロ
今回は村上春樹の翻訳作品の中から、あえて村上作品を感じる3つを紹介しますよ。

この記事を読めば、村上春樹の翻訳作品を読む楽しみ方を知ることができます。

村上春樹とは

以下の記事で書いてますので、参考にして下さい。

村上春樹の翻訳作品

ウィキペディアでも文学翻訳家と紹介されているように、数多くの翻訳作品を発表しています。

おそらく本来は世界的名作でもある王道の『グレート・ギャツビー』『ティファニーで朝食を』『キャッチャー・イン・ザ・ライ』などを紹介するかなと思います。

が、あえて今回は村上作品を感じる3つを紹介します。

理由は、上の王道の3作品は、他の多くの方が紹介しているかなと思ったからです。

それでは、さっそくご紹介しますね。

村上春樹のおすすめ翻訳作品・あえて村上作品を感じる3つとは

今回は紹介するのは『ニュークリア・エイジ 』『冬の夢』『頼むから静かにしてくれⅠ』です。

①『ニュークリア・エイジ 』とは

ベトナム戦争、テロル、反戦運動。六十年代の夢と挫折を背負った、危険な時代の危険な小説を村上春樹のの絶妙な翻訳で読む愉楽の瞬間。<br>元チアリーダーの過激派で「筋肉のあるモナリザ」のサラ、ナイスガイのラファティー、200ポンドのティナに爆弾狂のオリー、そしてシェルターを掘り続ける「僕」…’60年代の夢と挫折を背負いつつ、核の時代をサヴァイヴする、激しく哀しい青春群像。かれらはどこへいくのか?フルパワーで描き尽くされた「魂の総合小説」<br>(目次) 核分裂 量子飛躍 民間防衛 連鎖反応 量子飛躍 先制攻撃 エスカレーション 量子飛躍 融合 地球の最期 地下実験 量子飛躍 放射性降下物 臨界質量 核の時代 量子飛躍

商品の説明より

『ニュークリア・エイジ 』をオススメするのは、今まで読んできた村上さんの翻訳作品の中で最も村上作品に雰囲気が似ていると思ったからです。

しかも、細かいところでははなく全体的に似ています。だからなのか、随分と長い物語だけど飽きずに、心の中を静かにして読むことができました。

たぶん村上春樹の作品自体が好きな人は楽しく読めると思います。逆にあまり好きでない人は長くて飽きてしまうかもしれません。

『騎士団長殺し』に繋がっているような気がします。

似ているという意味ではもう一つ。この物語には地面に「穴」を掘るシーンが出てきます。この穴は時空を超えて『騎士団長殺し』に繋がっているような気がしました。

『騎士団長殺し』を読む時には、『ニュークリア・エイジ』を意識しながら読むと面白いかもしれません。

個人的には、『騎士団長殺し』で穴を掘るシーンがなかったのは、『ニュークリア・エイジ』で穴をたくさん掘ったからではないかなと妄想しています(笑)。

②『冬の夢』とは

天衣無縫に、鮮やかに、そして痛切に―八十年の時を越えて今も読む者の心を打つ、二十代の天才的作家の瑞々しい筆致。フィッツジェラルドのベスト短篇の一つに訳者が挙げる表題作ほか、来るべき長篇小説の原型を成す「プレ・ギャツビー」期の五篇をセレクトした“若き日の名作集”。

商品の説明より

『冬の夢』は五つの短篇小説です。「◯◯のためのノート」と最初にある村上さんの解説が作品を理解するのにとてもいいです。

表題作の「冬の夢」はそのノートの中で『グレート・ギャッツビー』の下書きの雰囲気もあったと書かれていた作品です。

最後に登場人物2人が語る場面は『国境の南、太陽の西』のあるワンシーンを連想します。

『国境の南、太陽の西』は村上作品の中でも好きな人が多い作品です。ぜひ、『国境の南、太陽の西』が好きな方には読んでいただきたいです。

さらに村上作品は感じませんが、個人的には五つの短篇の中にある「メイデー」がおすすめです。中盤から後半にかけての勢いのある文章がいいです。

テンポがよくてまるで登場人物たちがポンポン飛び跳ねているようです。ミスタ・インとミスタ・アウトの若さ溢れるコンビを感じて下さい。

③『頼むから静かにしてくれⅠ』とは

確立されたスタイルと、全くのオリジナリティをもって、鋭く重く、既成の文学シーンに切り込んだ稀有の作家レイモンド・カーヴァー。確かな才能を明示する、そのデビュー短篇集から十三篇を収録。

商品の説明より

十三篇の中で村上作品を感じるのは「でぶ」です。

レイモンド・カーヴァーは村上春樹さんが本当に好きなのが伝わってくる作家です。カーヴァー作品に登場するキャラクターは時空を超え、姿・形を変えて村上作品の中に紛れ混んでいるような気がします。

特に、この「でぶ」に出てくるキャラクターはそう感じます。おすすめポイントは、

・人称の使い方にに注目する。

・美味しそうな料理に注目する。

・「でぶ」のキャラクターを楽しむ。

・村上作品のどのキャラクターに影響を与えているか妄想する。

など楽しむポイントがたくさんある作品です。ぜひ、多くの方に読んで楽しんでいただきたい作品です。

ヒロ
ヒロ
私はあまりにも「でぶ」が好きで去年は2回読んでしまいました(笑)。
星くん
星くん
僕は「サワークリームをかけてベーコンと香草を上に散らしたベイクド・ポテト」が美味しそうでお腹が減ったよ。
中村さん
中村さん
カーヴァーには時々、独特の恐怖感の短篇があるのじゃが、わしは、その恐怖感を味わえる「隣人」が印象的じゃったわ。

まとめ

今回は、村上春樹の翻訳作品の中から、あえて村上作品を感じる3つを紹介しました。

内容をまとめるとこのようになっています。

村上作品を感じる以下の3つを紹介しました。

・『ニュークリア・エイジ 』

・『冬の夢』

・『頼むから静かにしてくれⅠ』

・その他にも、紹介する作品の中から村上作品を感じる作品以外ににもおすすめポイントを紹介しました。

念のためお伝えしておくと、村上作品を感じると言ってもあくまで私の主観です。もし感じなかったら、すみません。

ただ、たとえ感じなかったとしても、どの作品も素晴らしい作品であることは間違いありません。心からおすすめできる作品です。ぜひ、読んでみて下さい。

今回は以上になります。

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