☆この記事の内容
・吉田篤弘さんの小説、月舟町三部作シリーズの作品を紹介します。
・月船町三部作の魅力をお伝えします。
・吉田篤弘さんと月舟町三部作を簡単に紹介します。
☆この記事を書いている人の紹介
・この記事を書いている私は、小説を中心に読書が好き。2019年は250冊読了しました。
・吉田篤弘さんの作品のファンです。
・月舟町三部作プラス番外編やその他の作品を読んでいます。
これが月舟町三部作です。
何はさておき、たぶん「月舟町三部作」が何か知りたくて検索して、今ご覧いただいている方が多いかなと思いますので、早速作品をご紹介します。
・つむじ風食堂の夜
・それからはスープのことばかり考えて暮らした
・レインコートを着た犬
(プラス番外編に『つむじ風食堂と僕』があります。)
月舟町三部作の魅力
吉田篤弘さんの作品は、読んだ後、吉田篤弘さんの作品でしか味わうことのできない気持になります。
具体的にどんな気持なのか?
「言葉」にするのは難しいのですが、あえて「言葉」で表現すると「切ない」が近いかもしれません。
でも本当は、読んだ人、一人一人の言葉があると思います。
同じく吉田篤弘さんの作品『遠くの街に犬の吠える』から使わせていただくと、
バッテン
という気持が一番近いと思っています。
すみません。この本は、月舟町三部作とは関係ないのですが、オススメなので月舟町三部作プラス番外編を読み終わって「吉田篤弘さんにハマった」と感じたら読んで下さい。
月舟町三部作の魅力は「バッテン」+「あなたの思い出」
月舟町三部作を読むと、まず上で紹介したとおり、吉田篤弘さんの作品でしか味わうことのできない気持「バッテン」を味わいます。
さらに月舟町三部作の場合は、「あなたの思い出」がプラスされかもしれません。
「あなたの思い出って何?」と聞かれると、これも言葉で伝えるのは難しいのですが、あえて言葉にすると、
心の原風景
かなと思います。
私の場合は、高校生の時に高校の近くにあった小さな商店街が、当時の友達の姿とともに、幻想のように浮かんできます。
月舟町三部作の物語の舞台となる「月舟町」を引金に、自分の心の原風景が浮かび上がってくるのです。
ぜひ、あなたの「心の原風景」を探しに、読んでみて下さい。
読んだらきっと、言葉にできない気持が浮かび上がってくると思います。
以下で簡単に吉田篤弘さんと作品を紹介しますね。
吉田篤弘と月舟町三部作
吉田篤弘とは
吉田/篤弘
1962年東京生まれ。1998年より、パートナーの吉田浩美とともに、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作および装幀の仕事を続けてきた。2001年、講談社出版文化賞・ブックデザイン賞を受賞。また、同商會の活動とは別に小説作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
商品の説明より
私は、読書が大好きで、吉田篤弘さん以外の作家さんの本もたくさん読みますが、唯一無二の作家さんだと思っています。
上で紹介したとおり、吉田篤弘さんの作品でしか味わうことのできない気持になるからです。
月舟町三部作とは
月舟町を舞台にした「月舟町三部作」と呼ばれている3つの作品のことです。
以下、オススメの読む順番別にご紹介します。
『つむじ風食堂の夜』
懐かしい町「月舟町」の十字路の角にある、ちょっと風変わりなつむじ風食堂。無口な店主、月舟アパートメントに住んでいる「雨降り先生」、古本屋の「デニーロの親方」、イルクーツクに行きたい果物屋主人、不思議な帽子屋・桜田さん、背の高い舞台女優・奈々津さん。食堂に集う人々が織りなす、懐かしくも清々しい物語。クラフト・エヴィング商會の物語作家による長編小説。
商品の説明より
月舟町三部作は、数々の愛おしいアイテムが登場します。
つむじ風食堂の「クロケット定食」。果物屋の「オレンジ」などの描写を楽しんで下さい。
『それからはスープのことばかり考えて暮らした』
路面電車が走る町に越して来た青年が出会う人々。商店街のはずれのサンドイッチ店「トロワ」の店主と息子。アパートの屋根裏に住むマダム。隣町の映画館「月舟シネマ」のポップコーン売り。銀幕の女優に恋をした青年は時をこえてひとりの女性とめぐり会う―。いくつもの人生がとけあった「名前のないスープ」をめぐる、ささやかであたたかい物語。
商品の説明より
この本を読んだら「古い映画館に映画を観に行きたい」「美味しいスープとサンドイッチを食べたい」と思うかもしれません。
『レインコートを着た犬』
長く読み継がれている『つむじ風食堂の夜』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』に連なる物語が、ついに開幕! 舞台は、小さな映画館〈月舟シネマ〉。語りだすのは、ほら、いつもロビーにいる、彼。BGMは、優しい雨だれの音……。ゆるやかに呼応する〈月舟町〉三部作の完結編。
商品の説明より
前の2作品を読んだ後に読むと、いろいろな気持が去来するかもしれません。
『つむじ風食堂と僕』
少し大人びた少年リツ君12歳。つむじ風食堂のテーブルで、町の大人たちがリツ君に「仕事」の話をする。リツ君は何を思い、何を考えるか…。人気シリーズ「月舟町三部作」番外篇。
商品の説明より
月舟町三部作に登場した人たちを思い出しながら、楽しく読める作品です。
おまけ
共著ではあるのですが『『罪と罰』を読まない』も面白いです。
三浦しをんさんが「笑いと感動」で本領を発揮されている傍らで、吉田篤弘さんのそれをサポートするかのような優しい人柄を感じることができます。
『罪と罰』を読んだことのある方。挫折してしまった方。これから読もうと思っている方。色々な方にオススメできる本です。
以下のブログでも紹介しています。
今回は以上になります。